業界別
食品・医薬(サニタリー)
食品・医薬業界では、製造しているモノが一般消費者の口に入るものですので、衛生面やサニタリー性が重要になります。また、液体、粉粒体、泡などの様々な測定物の計測も必要になります。
CIP/SIP洗浄の事例
サニタリー製品の良し悪しは、そのセンサが洗浄工程に適応しているかどうかが重要になります。 CIP(定置洗浄)やSIP(定置滅菌)では、高温の洗浄液を使用する為に、耐熱性、耐薬品性、耐久性、サニタリー性がレベルセンサには求められます。
・フロート式:可動部がある為に、耐久性、サニタリー性に難があります
・音叉式:センサ部に付着物が付着すると清掃が大変で付着物が別の液体に混ざる可能性もあります
当社のサニタリー専用機を使用することにより、CIP、SIPの洗浄システムにも対応し、洗浄工程の労力を削減することが出来ました。
・耐熱150℃、耐圧0.5MPaを実現し、CIP・SIP洗浄システムに対応します。
・センサ部は、酸やアルカリ洗浄に対応可能なオールPFAを使用。また、PFAは食品衛生法に適合した材料を使用しています。
・センサ部はシンプルな棒状ですので、清掃もしやすくサニタリー性に優れます。
ALLステンレス製レベル計の事例
医薬品設備のユーザーのご担当者様から「ケースがアルミ製であれば、塗装が剥がれたりして、衛生面で問題が生じる。医薬品の生産という性質上少しでも不安な要因は無くしたい。何とかならないだろうか」とのご要望を頂きました。
医薬品・食品ユーザー様向けにケース部もALLステンレスにて対応しました。
ALLステンレスケースにより、アルミの塗装のご心配や衛生面の不安も解消することが出来ました。
レベルスイッチ・レベルメータ両方製作が可能です。
画像の左と右側がレベルメータータイプ、中央がレベルスイッチタイプになります。
左画像の様なALLステンレスのケースについてはオプションで対応可能になります。
上記以外のサニタリー関連の事例にも対応可能ですので、お困りの事例がございましたら、お気軽にご相談下さい。
配管取付の事例
食品・医薬の製造プロセスでは、通常液や洗浄液の検知の為に配管にセンサを取り付けることがあります。また、タンクの残量検知として次工程への配管にセンサを取り付ける場合もあります。
設備のご担当者様から「配管内に突出したセンサ部を入れたくない。また、泡が発生することもあるが、泡は無視して液体を検出したい」とのご要望を頂きました。
配管専用のパイプライン型や液流を妨げないフラット型センサの導入により、配管内の液体の検出も問題なく可能になりました。感度調整により泡の無視検出も可能です。また、稼働部の無いセンサの為、機械的なトラブルが無く安心してご使用頂いております。
上記のセンサにより、最後の残量分まで確実に検出することが出来ました。
視界に左右されない、新基準の品質管理を実現
納豆の生産ラインで、コンベアを流れていく容器にタレを挿入した際、製品の品質チェックは電子カメラによる検知が主流でした。しかし、「タレと納豆が同じ色」だったため、検知できない場合があり、視界に大きく左右されるという難点もありました。
静電容量式レベルセンサであれば、視界に関係なく、静電容量の変化で検知するため、色や視覚に関係なく正確に検知することが可能です。納豆やタレと離れて検知する点につきましても、静電容量の感度を超高感度にすることで解決しました。
- 推奨製品
油と水の乳化状態の計測
乳化を行うために左下のタンクの中で油に水を加えて撹拌を行いますが、時間が経過してしまうと分離を起こしてしまうために、必要以上に攪拌機を回しているケースが多いようです。
自然界に存在する物体は、必ず固有の誘電率を有しています。例えば、水の比誘電率が80であるのに対して、油の誘電率は2~3といった具合です。油と水が分離した状態から撹拌され乳化すると、誘電率の出力信号がどんどん変化していきます。その変化をもとに、乳化の段階を計測できるのです。
ただし、この事例は特殊事例ですので、混合する物質の種類や物質の状態により計測できない場合もあるため、事前の確認が必要となります。
ヤマデン君のコメント
食品・飲料・医薬・化粧品のプロセスは、洗浄性が重要な要素になります。当社の製品は洗浄性にも配慮した仕様になっています。また、残量レベル計以外の各種センシングにも対応します。