ガイドレーダ式レベル計の原理・特長
種類・注意点など解説いたします。
最適なレベル計を選定する為に、その方式の原理や仕組み、ラインナップを知っておくと選定しやすくなります。
ここではガイドレーダ式レベル計の原理、特長、種類(ラインナップ)、注意点を分かりやすく解説しています。
ガイドレーダ式レベル計の概要
ガイドレーダ式レベル計は様々な液体や粉体をレベル計測します!
ガイドレーダ式レベル計は、マイクロ波パルスをプローブ上に発信して、プローブ上の信号が測定物に反射して戻ってくる時間に基づき信号を出力します。
ガイドレーダ式レベル計は、液体や粉体のレベルを計測することが可能です。
当社のガイドレーダ式レベル計は、お客様の使用環境に合わせた豊富なラインナップをご用意しています。
ガイドレーダ式レベル計の原理
原理と構造
アンプ部からプローブ(ロッド部)へマイクロ波パルスが発信されます。マイクロ波パルスが測定物に反射し、再びプローブ(ロッド部)を伝ってアンプ部に戻るまでの往復時間とマイクロパルスの伝搬速度から距離(残量レベル)を換算して信号出力します。
ガイドレーダ式レベル計の特長
特長・利点
- 液体から粉粒体の測定物に対応
- 液体は腐食性液体、スラリーなどにも対応
- 温度、圧力、水蒸気、ガス、液の性状変化などの影響を受けない
- 貯蔵タンクや大型サイロまで対応(最大12mまで測定可能)
- 可動部がなく、取付け、調整、メンテナンスなどの取扱いが容易
- ヤマデンのガイドレーダ式レベル計の実績の一部を紹介します。
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<当社実績測定物>
■液体一般
- 水道水、純水、アルコールなど水全般、 油などの油全般
- 塗料、接着剤、汚泥などの付着が強いもの、塩酸、硫酸、苛性ソーダなどの各酸系、アルカリ系液体
■粉体一般
- 炭酸カルシウム、石灰、鋳物砂、カーボンなど
■食品関係
- 小麦、穀物、食用油、醤油、味噌、糖蜜など
■高温・高圧の測定物
- その他、あらゆる物質の測定が可能です!
ガイドレーダ式レベル計の種類
お客様の用途に合わせて選定します。
製品ラインナップ
- 棒状電極
- ワイヤー電極
- ガイドレーダ式レベル計に最適なアプリケーションを紹介します。
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<適応アプリケーション>
- 液体、腐食性液体、薬液、粉粒体の計測
- 測定物の液種等が変化する場合
ガイドレーダ式レベル計の注意点
選定の注意点と対策
- 1. 壁面との距離
- タンク壁との距離を確保してください。(金属タンク100mm以上、非金属タンク500mm以上)
- 2. 不感帯
- 不感帯があるためセンサ全体で計測することができません。計測範囲の確認が必要です。
- 3. 障害物がある
- タンク内にミキサーなどの障害物により誤動作する場合があります。なるべく避けるか、ティーチング機能にて除去してください。
- 4. 小型タンク
- 不感帯があるため小型タンクでは計測範囲が小さくなります。
- 5. 狭所
- タンク壁との距離の確保が必要なため狭所では計測できない場合があります。
- 6. 測定物の誘電率が低い
- 測定物の誘電率が低い場合は計測できない可能性があります。
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