フロート式レベルスイッチの原理・特長
種類・注意点など解説いたします。
最適なレベルスイッチを選定する為に、その方式の原理や仕組み、ラインナップを知っておくと選定しやすくなります。
ここではフロート式レベルスイッチの原理、特長、種類(ラインナップ)、注意点を分かりやすく解説しています。
フロート式レベルスイッチの概要
フロート式レベルスイッチは液体の多点検出に最適です!
フロート式レベルスイッチは、フロート(浮き)を使用したレベルスイッチで、1点から多点の液面検出に使用されています。フロートが液体の浮力によって上下することにより液体の有無を検出します。
フロート式レベルスイッチは、液体、腐食性液体を検知することが可能です。
当社のフロート式レベルスイッチは、お客様の使用環境に合わせた豊富なラインナップをご用意しています。
フロート式レベルスイッチの原理
原理と構造
液面に浮くフロート(浮き)とそのフロートの上下と連動してON/OFFするリードスイッチで構成されており、液面が任意の高さになった時にレベルを検出するように設置します。フロートが浮力の原理によって上下し、フロート内のマグネットにより、ステム内のリードスイッチが作動して検出信号を出力します。
フロート式レベルスイッチの特長
特長・利点
- コストが安く、構造も簡単なので手軽に使用できる
- 液体の電気的な特性変化の影響を受けない
- 多点検知が可能(最大7点)
- 腐食性の液体にも対応(樹脂製)
- ヤマデンのフロート式レベルスイッチの実績の一部を紹介します。
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<当社実績測定物>
■液体一般
- 水道水、純水など水全般、 油、ガソリンなどの油全般
- 塗料や接着剤(比重によります)
- 各種薬液
フロート式レベルスイッチの種類
お客様の用途に合わせてを選定します。
製品ラインナップ
- 多点SUS製タイプ
- 多点樹脂製タイプ
- 小型SUS製ネジ取付タイプ
- 小型樹脂製垂直取付タイプ
- ディスプレーサ式位置自由設定タイプ
- SUS製耐圧防爆タイプ
- SUS製横取付タイプ
- フロート式レベルスイッチに最適なアプリケーションを紹介します。
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<適応アプリケーション>
- 水や薬液などの多点検知
- 防爆地域での液体の多点検知
フロート式レベルスイッチの注意点
選定の注意点と対策
- 1. 比重
- 液体の比重が小さすぎるとフロートは浮かびませんので、比重を確認してください。
- 2. 粘度
- 粘性が強いもの(蜂蜜状)は計測できません。粘性が強いものは、他方式を選定してください。
- 3. 付着物、浮遊物(ゴミ)がある
- ステムとフロートとの隙間に付着物や浮遊物が入り込むと、フロートの動作不良の原因となりますので他方式を選定してください。
- 4. 磁性体のある液体
- フロート式はマグネットを利用していますので鉄粉などの磁性体を含む液体は使用できません。
- 5. 波立ちがある場合
- 液体の流れや波立ちが激しい場所に設置する場合は、防波管を取り付けてください。
- 6. 外部影響について
- 電解槽のように強力な磁界が発生する場所では外部磁界による誤動作が発生する場合がありますので他方式を選定してください。
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