電極式レベルスイッチの原理・特長
種類・注意点など解説いたします。
最適なレベルスイッチを選定する為に、その方式の原理や仕組み、ラインナップを知っておくと選定しやすくなります。
ここでは電極式レベルスイッチの原理、特長、種類(ラインナップ)、注意点を分かりやすく解説しています。
電極式レベルスイッチの概要
電極式レベルスイッチは導電性の液体の多点検出に対応します!
電極式レベルスイッチは、複数の電極棒(コモン電極と検出電極)を使用して、電極間を流れる微小電流の有無で液面を検出します。
電極式レベルスイッチは、可動部が無く、導電性の液体を検知することが可能です。
当社の電極式レベルスイッチは、お客様の使用環境に合わせた豊富なラインナップをご用意しています。
電極式レベルスイッチの原理
原理と構造
コモン電極と複数の検出電極から構成され、コモン電極と検出電極の2本の電極の両方が測定物(導電性液体)に接すると、電極間に微小電流が流れてリレー接点を開閉し、液体の有無を検出します。検出電極は複数の電極接続が可能で、それぞれの長さを変えることにより、多点の液面検出が可能になります。
電極式レベルスイッチの特長
特長・利点
- コストが安く、構造も簡単なので手軽に使用できる
- 多点(最大6点)の検出が可能
- お客様で電極を切ったりすることで調整ができる
- ヤマデンの電極式レベルスイッチの実績の一部を紹介します。
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<当社実績測定物>
■液体一般
- 一般の浄水、汚水、蒸留水、塩水
- 温泉、酸性薬液、アルカリ薬液
電極式レベルスイッチの種類
お客様の用途に合わせてを選定します。
製品ラインナップ
- 標準ネジ込みタイプ
- 標準フランジタイプ(JIS10K100A相当)
- 準フランジタイプ(JIS10K100A以外のサイズ)
- 電極式レベルスイッチに最適なアプリケーションを紹介します。
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<適応アプリケーション>
- ドレンタンク、浄水層などの多点検知
- ビル・マンション等の高架水槽への給水制御及び排水槽の排水制御
- 温泉の自動給湯と源泉の渇水警報
電極式レベルスイッチの注意点
選定の注意点と対策
- 1. 設置場所について
- タンク壁に電極棒が接触しないように間隔を空けてください。
また、電極棒同士が接触しないようにしてください。 - 2. 付着物がある
- 電極に付着物があると正常に動作しない場合がありますので、定期的に清掃を行ってください。
- 3. 波立ちがある
- 液体の流れや波立ちが激しい場所には、防波管を取り付けてください。
防波管と電極棒との接触を防ぐために、防波管の材質は樹脂製にしてください。 - 4. 粘性がある
- 粘度が高い付着性がある液体の場合は、電極間がブリッジして検出できなくなりますので、他方式を選定してください。
- 5. 腐食性のある液体
- 電極棒の腐食の原因になりますので、耐食性のある材質を選定してください。
定期的に確認し、腐食がある場合は、電極棒を交換してください。 - 6. 結露がある
- 結露により電極が導通してしまうことがありますので、定期的に水分をふき取ってください。
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